渡会千草(母)「好きな男に立派になってもらいたい気持ちはわかるけどさ。
あんた、駿平くんに甘えすぎでないかい。」

渡会ひびき(娘)「な、なしてあたしが甘えてるってさ?」

母「だってそうでないの。
あんた、駿平くんを自分のペースに合わさせよう合わさせようとはするけど、あんたはあの子のペースにちょっとでも合わせる気あるのかい?
その気もないのに自分の期待ばかり次々と押しつけるのは、甘えてるんでなければなんなのさ?
そんなことしてたら相手が馬ならとっくに嫌われてるんでないの?」

娘「…。」
あんまり言ったことないんだけど、『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』は僕にとって、
人生を変えた…っていうか、引いてたレールを切り替えたポイントみたいなマンガなので、
正直もの凄く思い入れがあって、今でも好きなんだけど。

このマンガの凄いところは、ありがちな格好いい面だけを描く競馬マンガや、
恋愛だけを描く青春マンガではなくて、人生の中の一部分をきっちりと切り取って、
もの凄く自然にそれを描き出してるところで、
そういう意味でこれを描ききったゆうきまさみさんも、
それを認めて連載させた少年サンデー(小学館)の編集担当も凄いなぁと思うんだけど、
(だって、ここまで現実的に素直に出産や子育てを描ける少年漫画なんかない)

なんだろなーゆうきまさみさんといえば、『パトレイバー』とか『鉄腕バーディ』とかの路線で、
まさに少年誌的なファンタジーもの+間の良いギャグなんだけど…
この漫画だけはなんかどこか様相が違って、
いやまぁ、『あ?る』も『パトレイバー』も好きだけど、
きちんとした取材に基づいて、あるものをあるように描いてるから凄いと思うのね。
大体はさ…都合の良い展開とかさ。DB化とかさ。するもんよ。



んで。

何となくたまに読み返したりするんだけど、
冒頭に引用したような会話が、さっき出てきたのね。

僕は母親が北海道出身ってこともあるし、僕自身馬に接してた経験もあるから、
言葉遣いやたとえの感覚にあんまり違和感が無くて、
結構そのままスッと入ってきたんだけど…

そうだよねーと思って。


大事にしなきゃいけない人間関係では、お互い譲り合って変わっていく必要があって、
自分の言うこと全てを受け入れさせる(受け入れてくれるはず)ってのは甘えだよね。
僕にその甘えがないとか言えるとは思ってないけど、
少なくともそういうことは、したっていいこと無いと思ってる。

友達に相談されたときにちょこっと心に生まれた嫌悪感は、
きっとそういうことなんだろうなーと思って。
思ったところでどうしようもないけどさ。

この母親みたいに、誰かがどこかできちんと伝えるべきなんだろうね。

たぶん。