ANAから返信をいただきました。

先日のシートベルトの件について、全日空より返信が返ってきました。

航空会社が最優先すべきは安全性で間違いないはず。

さすが!早い。

ブログへの掲載については『判断にお任せいたします』とのことなので、
極力編集を加えずに転載させていただきます。
(文頭、文末の宛名および連絡先については削除しています)

僕が送信した問い合わせ分についてはエントリの最後に。

全日空からの返信。

平素より弊社便をご愛顧賜り厚く御礼申し上げます。

この度は、新聞記事として取り上げられました航空会社対応につきまして
メールを頂戴し恐縮に存じます。

弊社では、グループ安全理念において
「安全は経営の基盤であり、社会への責務である」として、
各セクションにおきまして、それぞれの業務特性を踏まえ、
日々安全運航の堅持に努めております。

機内での安全につきましては、航空法ならびに社内規程に則って
実施しており、航空機の離陸・着陸を含めたベルト着用サイン点灯の際には
お客様にシートベルトの着用をお願いしております。
この規定に従って頂けない場合には、
お客様ご自身と機内の安全が確保出来ませんことから
ご搭乗をお断りしております。
また、飛行中の予測できない揺れや万一の緊急脱出を想定し、
シートベルトはお客様ご自身もしくはお連れ様により
着脱をお願いしております。

なお、身体的事由により通常の座席にて着座姿勢をとることが
困難なお客様には、着席補助シートを貸出し、
当シートに装備されておりますシートベルトの着用をお願いしております。
また弊社では、お身体の不自由なお客様やご病気・お怪我をされている
お客様にも安心して空の旅を楽しんで頂けますよう
ANAスカイアシストデスクを設け、ご搭乗に際しての
ご相談・お手伝いを致しておりますことご案内申し上げます。

今般鈴木様にお問い合わせを頂戴致しましたブログへの掲載につきましては
弊社が規制するところではなく、鈴木様のご判断にお任せ致します。

弊社サービスには、未だ至らぬ点が多々あるかと存じますが、
安全運航の堅持はもとより、快適な空の旅をご提供致すべく
鋭意努めて参る所存でございますので、
変わらぬご愛顧賜りますようお願い申し上げます。



ポイントをまとめると、

シートベルトの着用をせずに搭乗を許可することはないし、
身体障害者に対しては専用の座席を提供することで安全を確保している、

という感じでしょうか。


もちろん法律で定められている側面もあるのだけれども、
安全を確保するという意味で、知的障害の有る無しではなく、
シートベルトを着用するかしないか、と言う面での判断ということなのだろうね。
極めて妥当だし、当然の対処だろうなぁと。


知的障害者に対して僕を含めた社会の理解が深いとは確かに思えないけど、
知的障害者を娘に持つ母親は、シートベルトを着用出来るようにしておくこと、
もし着用できない場合には、搭乗を断られることもあること、
搭乗を断られた場合には娘を落ち着かせるなどして着用できる方向に持って行くこと、
その辺りのことをあらかじめ覚悟しておかなければいけないのだろうな、と思う。

その上で、娘を落ち着かせるためにラウンジなどでどんなことが出来るか…
(そういうものとして扱い、無用な刺激を与えない、など?)
その辺が、社会の理解に属する部分だろうなぁと思います。

まぁそれを航空会社に求めるのはどうかと思うし、
といってそれって社会で自然に芽生えて育つことか…と言われると自信ないけれど。



全日空カスタマーデスク担当者様、ご返信ありがとうございました。




送信した問い合わせ内容

先日、毎日新聞地方紙紙上で下記のような記事が掲載されました。

会いたい聞きたい:銀河カレッジ施設長・梅田伊津子さん /熊本 – 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20080824ddlk43040245000c.html

この中で、知的障害者がシートベルトの着用を拒絶したために、搭乗を拒否されたと書かれています。
私はこの航空会社の判断は、安全性の確保を最優先にするという点で正しいと思います。

ただこの例のように知的障害者がシートベルトを着用させない場合、ないしは身体障害者がシートベルトの着用が出来ない場合に、航空会社としては健常者用のシートベルトに変わる安全確保のための手段を用意しているのかどうか、という点が気になりました。
一口に代替手段と言ってもその開発や実装は容易ではないとは思いますが、実際に装備されている機具や検討されているものがありましたらお教えいただければと思います。
もちろん、現在そのような手段はなく、方針として搭乗をお断りしている、ということでも構いません(それは現状に立脚した1つの判断だと思います)。

よろしくお願いいたします。


なお返信につきましては、下記ブログにて掲載させていただければと考えております。
返信と掲載の可否については別件と捉えていただいて結構ですので、合わせてご返答いただければ幸いです。

NOBODY:PLACE – MUTTER
http://www.nobodyplace.com/mutter/