先日、一瞬の決断で購入して以来、
『FINAL FANTASY XII』(以下FFXII)にハマっている。
しょーじき、そんなにたくさんゲームを買うわけではないんだが、
(2005年に買ったゲームは、『サカつく4』くらいか)
面白いもんは面白い。

FFXIIの何が面白いんだろう、と考えると…結構、不思議。
よく分からないんである。
ストーリーは単純すぎるし、主人公の声優は下手くそすぎるし、
何だかなぁ、と思う部分は結構あるけど、
でもそういう部分は些末に思える。
やっぱりあれかな、戦闘周りのシステム、これに尽きるな。

フィールド移動から戦闘へのスムースな移行。
それも、敵がちゃちなアイコンで見えるとかではなく、
きちんと敵の行動も描いた上で、そのまま戦闘。
これが、殊の外快適。
そう、凄いとかなんかそういうことではなくて、『ストレスを感じない』という、
マイナスがないという感じの、気がつきにくい気持ちよさ。

さらに、ガンビット。
条件を指定しておけば、その通りに仲間のキャラクターが動いてくれる。
要はAI戦闘ということなのだけど、これがまた頭が良くて。
どうせコンピュータの考えることなんだから、信用出来ねぇ、と思いきや、
きちんと設定してやると、もの凄く便利。
味方や敵や、その他状況に合わせて自動的に行動してくれる。

リアルタイムでフィールドの状況をぐりぐり動かしながら、
ガンビットの計算もして、
なおかつ、タイムラグが殆ど出ない、この処理ってどうやってるんだろうね。
PS2なんて、PCとしてみた場合、とっくに時代遅れと言っても過言ではないのに、
(初期ロットの発売日は2000年3月だ)
このストレスレスは、凄い。
プログラム的にも、相当練られてそう。
綺麗だけど、鈍いって言う『残念な』ゲームは腐るほどあるからなぁ。

それから、武器/防具とステータスの関係も興味深い。
特に防具は、重装備なら力、軽装備ならHP、魔装備なら魔力、と言った具合に、
それぞれ一長一短。
なので、キャラや役割に合わせて、きちんと選ばないといけない。
武器の方も、ステータスによって効果が違うので、
キャラクター毎に適正を見極める必要が。
今までみたいに、高い物を買ってみんなに同じ装備させてればいいんだろ、的な、
『作業感』が薄まってる気がする。


僕は、いろんな人のブログ(例えばナオヤさん)を見て、
気になって買ったという口なので、始めた頃には攻略サイトも、攻略日記も溢れてたのだけど、
その中でよく見かけたのが、
『クリアするのが勿体ない』
と言う言葉。

普通は、ストーリーを追うのが全てで、戦闘その他はおまけなので、
あり得ないことではあるんだけど、
いや、でも気持ちわかってきた。
このままストーリーに載ってけば、それに併せてレベルも上がって、
苦労せずにクリアできるんだろうなーと思いつつ、
よーし、暫くモブハントに挑むぞ、とか、死都ナプディスを目指すぞ、とか、
関係ない方向にばっかり進んでる(苦笑)
敵と戦いながらフィールドを移動するのが、こんなに苦にならないゲームって初めてだ。
(しかも超雑魚でも、LP溜まるしと思うと全然嫌じゃない)
アクションゲームではないけど、感覚としては、モンスターハンターにも近い。
(プロデューサーから、『VAGRANT STORY』の続編っぽいっていう声もある…それも確かに言える)


人によって、重視する部分が違うと思うので、
ストーリーとかムービー(つまり声優)を重視する感じの人は、
あんまりなゲームかも。
そうなんだけど、でも、凄くよく練られた良いゲームだと思う。
人が1人入るだけでこんなに違うものなんだなぁ。
やっぱり、松野さん(*)って凄いわ。
(スクウェアに移って、『FFT』作ったときは愕然としたけど)

もうしばらくは、色々と楽しめそうだ。

*) 松野さん 松野 泰己。『オウガシリーズ』『VAGRANT STORY』など、独自の世界観に基づく、作り込まれた作品は定評がある。『FFXII』では、開発プロデューサーを務めたが、完成前に病気療養のためプロデューサーを降板。後半の作り込みの足り無さは、そのせいではという噂も。(いや、発売が3年遅れてるところを見ると降板しなかったらゲームとしてまとまってたかどうかもわからんが) ちなみに僕の友人Kは、『オウガシリーズ』以来、氏の熱烈なファンである。どうでもいいけど。


追記:
なんか面白いのでピックアップ。『FFXII』にもかぶるな。

ゲームの「システム」という部分でのリアリティの表現を目指してるのではないかな、ということですね。
 えっと「リアリティ」ということを単に言うとインタラクション(双方向性)のことなのか人工知能とかの自律性のことなのかインクルーシブ(臨場感)のことなのかがわからないと思うんですけど、(以下略)
Critique of games - 松野泰己