ドラゴン桜とトリビア。

受験勉強をマンガにするって、ありそうでなかった組み合わせなんだけど、
『ドラゴン桜』っていうマンガが、それを上手く表現してる。
ドラマ化されたんで知ってる人もいるかも。
週刊モーニングに連載されているマンガで、
なぜだか僕は連載開始時からずっと読んでます。
なんだろうな、結構ね、共感できる部分があるので。

受験勉強ってさ…
よく、『努力と根性』みたいな感じで言われるんだよね。
やればできる、勉強しなければ落ちる、みたいなさ…
でも実際、同じ時間勉強したって人によって成績は全然違うし、
やり方を変えることで、『私は頭が悪いんだ』と思ってたひとの成績が、
いきなり伸びたりすることもある。

はっきり言って、テストの点てのは、その人の頭の善し悪しじゃないよね。
テストに対してどうアプローチするかと言う部分で、善し悪しが分かれるんで。
テストの点は、そのときその人がどんな武器を装備してたか、ということに対する結果で、
その武器を獲得するまでの過程が、
一日2時間の予習復習でも、一日20時間の猛勉強でも、
そんなことはかまわんわけだ。

つまり大事なことは、点をたくさん取ることだけじゃない。
勉強って言うのは、知識を詰め込む作業ではなくて、
物事を考えることへのアプローチを学ぶ機会だってことだ。
結果として、点を多く取れればなおよし。

もちろん、自分が高校生の時にはそんな考え方は出来なかったけど、
もし今昔の自分に『なんで、こんなの勉強するんだよ』と言われたら、
正直言うと、方程式なんかどうでもいいんだ。
でも、方程式を勉強することに含まれている、
論理的思考とか、要領よく処理するコツとかを学ぶのが必要なんだ。
同時に、勉強がなぜ必要かを考えることも、
(例え勉強は不要!なんて答えを導き出しても)それはそれで意味がある、
そんなことを言えるような気がする。

数学の証明問題なんて、
論理的思考を鍛えるのにもってこいだからね。
答え書いてQ.E.D.なんてのは、通用しないわけで。数学でも、社会でも。


で…
昨日、トリビアの泉をふと見たら、
『お受験のための勉強をした子供が“このはしわたるべからず”の看板を読んで真ん中をわたるのは、100人中何人か』みたいなネタをやっていた。
実験結果は、0人だったけど、
まぁ言うたら、なぞなぞというよりは、
アドリブのセンスが一休さんと同じ子を見つけだすようなもんだから(笑)
誰もいなかったことに対して、頭が固いとか言うつもりはない。


でも、その実験中、モニターに映ってる『お母様方』が異常にきしょくて、
世も末なり、と思った…子供には罪はないけど。

『よく勉強させてきていますから』
『これ上手くいったら、小学校受かるからね!』

もはや子供は関係ねー
親の期待に応えたいだけであって、別に小学校に受かりたいわけじゃないし。
勉強って言うか、光ったボタンを押すと餌が出て来る機械で、
チンパンジーがトレーニングするのとあまり変わらないし、
馬術的視点で言えば、ただの調教だし、

死ねよ、マジで、
と思ったね。
上手くいかなくて、親のがっかりした顔見せられて、泣いてる子供、
かわいそうで仕方なかった。
勉強させられてることじゃないよ、
いずれそれに感謝するかもしれないから、
そうではなくて、
『他人』のプレッシャーをそんな風に背負わされてるのが、
かわいそうで仕方なかった。
まだ5歳かそこらなのに。


きっと親も、勉強の意味を取り違えたまま来ちゃってるのね。
不幸なことだ。

だから、あなたはバカなのだ。