RMTは誰からも認知される“産業”となり得るのか

ITmedia Games:RMTは誰からも認知される“産業”となり得るのか
オンラインゲームに関するカンファレンス「アジア オンラインゲーム カンファレンス2005」が、2月28日、3月1日に渡って、東京・工学院大学で開かれている。韓国のRMT(リアルマネートレーディング)に関する実態を報告するセッションでは、韓国・中央大学の魏教授による講演が行われた。 >> 記事を読む
昨日のITMediaで、オンラインゲームにおけるRMTが取り上げられていた。
知らない人のために一応解説しておくと、RMTとは、RealMoneyTradingの略で、
ゲーム内で得たアイテムなどを、現実世界で金銭と交換するという『商売』のことだ。
既にビジネスモデルとしては確立しており、日本でもRMTを扱う会社が起業して物議を醸すなど、
最近のオンラインゲームでは、制作側もユーザ側も避けては通れない話題になっている。



で。
問題は、このRMTが良いのか悪いのか、ということだ。
ビジネスの流れとして考えた場合…売りたい人も買いたい人もいるわけだから、
その間を仲介する人間がいるのは非常にナチュラルなことだし、
魏教授の言うとおり、ゲーム内に新しいムーブメントをもたらすかもしれない。
しかし実際は…
リネージュ日本サーバの実体は、RMTに血眼になる中国人、韓国人がフィールドを占拠し、
多くの日本人ユーザは腹を立てているか、白けているかのどちらかだ。
どんなアップデートがなされようが、新しいアイテムが出ようが、
結局は売買の対象になり、独占する人間が出るだけで、恩恵は目減りする。
もちろん、そうしたことも含めてゲームとして楽しめる人間もいるんだろうけど、
そうした不可解な妨害に僕はすっかり白けてしまい、それでゲームをやめた。

要するに、だ。
ビジネスどうこうとか、ユーザが認めるとかそういうこっちゃないんである。
金払って楽しもうとしてるのに、それを妨害する行為、それそのものがもうね、金返せなんである。
教授の言うとおり、日本とアメリカはRMTに厳しく、韓国は中道、中国や東南アジアは寛容、
そういう国民性の違いもあるかもしれない。
全くその通りだが、この教授は果たしてゲームをやったことがあるんだろうか。
金払ってそんなことをお勉強しに行ってるわけじゃないんである。

RMTが悪か?
それ自体には罪はない。だが、もたらすものはあまり良くない。
誰が金を出してても良いけど、その結果ゲームバランスが崩れるんじゃ本末転倒であろう。
大規模MMOであれば、どのゲームにも、少なからずあることではあるわけだが…
それを理解しても、楽しめないゲームをやりたいとは思わないな。